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2017.11.09

【FEATURE】Coughs / “Best Wishes to You!” Release Interview

10月25日にNiw! Recordsから1st Album ”Best Wishes to You!”をリリースしたCoughs。
自主制作のEP” The Sound of Waves Rushing Ashore”をリリースする前後にドラムサポートを1年ほどしながら、2016年8月まで、彼らとたくさんの時間を共に過ごしたSo Ohashiが、今回のインタビュアーを務めます。

あれから何があったのか––––––変わったものと変わらないもの。
SALONでは今回のリリースを記念して、根掘り葉掘り聞いてみました。


Coughs:
デモCDの1st、2ndはライブハウス会場や特定の取扱店舗のみでの販売だったにもかかわらず、5月には bayfm 主催の「STREET PARADISE LIVE 2017@幕張メッセ」に出演を果たし、代表曲の1つ「Waking and Sleeping」は SoundCloud 上で2万回近く再生されるとともに、UKのロックデュオ Summer Camp にもツイートされるなど注目されている。
Girls や Whitney といったUSインディーの影響を感じさせつつ、Yogee New Waves や Seussといった同時代の日本のバンドにも通じる音を鳴らす期待のバンド。

So Ohashi(以下So):
Niw! Recordsからのリリース、改めておめでとう。今回のリリースはどういう経緯やったん?

Yusuke Yoko(以下Yusuke):
2014年にNiw!のイベントに出演させてもらったのがきっかけかな。SeussとかYour Romanceと一緒で、当時、僕らは結成半年とかやった。その1年後くらいにNiw!の方と会って、縁あってリリースの話がまとまって、2017年頭くらいから動いてきた感じかな。

So:
今回が全国流通デビュー盤になるわけやけれど、どういうアルバムにしようと思ったとか、コンセプトとかはあるの?

Yusuke:
今までの活動のベストアルバム的な感じで作ろうと思った。制作期間が長かったけど、作っている中でやりたい音楽が明確になっていったのはあるかな。

サウンドは時代の影響を受けるけど、普遍的な良いメロディはいつの時代でも残る

So:
聴かせてもらった印象では、より音楽性が熟成されたというか…実際にはどういう音楽に影響を受けたの?

Koki Iga(以下Koki):
軸として60年代へのリスペクトをテーマに作り始めたけど、ミックスやったり制作段階を経て、やっぱり60年代の音楽をそのままやるのは違うなってなって。昔のものをそのまま再現するわけではなくて、今やってるわけやから、それプラス何かがある、新しい音楽を作らないと意味がないなって思った。

Yusuke:
ツインボーカルのバンドはやっぱり改めて聴いたな、Beatles、Kinks、Libertinesとか。
あとは圧倒的に影響を受けてるのはGirls!60年代のルーツミュージックだけじゃなくて、最近の音楽もすごく好きでBelle and Sebastian, Oasis, Whitney, Smith Westernsとか。

So:
そこらへんは前から確固たるルーツとして挙げてるよな。普段からよく聴いてるもんなー。

Koki:
僕らは60年代だけにこだわってるわけではないけど、共通点はメロディの良さやな。

Yusuke:
そうやな。

Koki:
サウンドとか音像は時代の影響を受けるし、味も出るけど、メロディってのはいつの時代も変わらんし、いいものが残るから。あとは60年代の音楽からはコーラスをすごく学んだな。

好きな作品へのオマージュを散りばめたアルバム

So:
曲の始まり方とかもこだわってるよなー。#4 Just Hold My Handの最初とか、はじめ聴いたときスタジオ録音の音源と間違えたのかと思った(笑)

Yusuke:
あれは一発録りっぽさを入れたトラックを作りたかったんよねー。今回は結構、僕らの好きな色んな作品へのオマージュを散りばめてるのもポイント。#2 She Said Goodbyeの最初の飛行機の音とかは、Kinksの”This Time Tomorrow”のオマージュやし。

So:
そういうの楽しいし、いいな。作ってる側としては気づいてほしいポイントやな。

Yusuke:
あと、伊賀は結構「土臭さ」も意識してたよな。

Koki:
そうやな。レコーディングの時は。

So:
わかる。Coughsって素朴ってよく言われてるけど、アメリカの郊外の兄ちゃんが楽器弾ける友達集めて家のガレージでバンドしてるみたいな自然さあるよな。ロックに憧れてるけど、トウモロコシ畑の中で育ってるからメロディ優しいみたいな(笑)ローカルっぽさがいい意味で出てる。

自分のこととか、身の回りの人のことを思って曲を書くこと

So:
曲は英詞で歌ってるわけやけど、どういう内容なん?普段、あんまり歌詞について表立って語ることないよな。

Yusuke:
僕は映画が好きやから1曲を通して物語を作るような感覚で書いてることが多いな。
最後の曲(#9 Slowly Fade Away)とかは、自分の感情が100%全面的に出てきたけど。

Koki:
俺は自分のことについて掘り下げて書いてることが多いな。
俺らの音楽は何か伝えることとか、メッセージとかそういう大それたものじゃなくて、身の回りのこととか人のことを思って書いてる。

So:
リリースまでの間は、結構長いことライブとかしないで潜伏して来たと思うんやけど、制作期間にはどういう変化があった?

Yusuke:
音楽に対してストイックになった。曲作りのOKのボーダーラインが上がったな、僕らひたすら曲書いてはボツにしてたから…

So:
たかおはどうなん?全然喋ってないけど(笑)

Takanobu Sagawa(以下Takao):
僕ですか?音源でしっかりベースを弾くのは今回のアルバムが初めてやったんですよ。

So:
そういえばそうやな。意外にも…

Takao:
多少わがままにフレージングを考えたりとか、ベーシストとして自分の意見も反映できたりしましたね。
特にベースのフレーズは#1 Hey Girl! がお気に入りで、聴いてくださいって感じです。

So:
Coughsの曲作りは基本いがちゃん(Koki)とよこお(Yusuke)がベース込みのデモを持ってくるスタイルやもんね。

Koki:
そうそう、でも今回はたかおにベーシストなりの引き出しで手伝ってもらった。

Yusuke:
たかおはマジで今回のアルバムで成長したと思う!

Takao:
(歓喜)

とにかく楽しむことへのこだわり

So:
ぶっちゃけ今のCoughsはどんな感じ?1年前まで僕もサポートしてたけど、あれから。

Yusuke:
自主でEPを出すのもありかなと思ってたけど、タイミングよく声を掛けてもらえて、今回リリースできて。
改めてスタートラインに立った感じがあるかな。次の段階に入ってきたというか。流通して一気に広まる訳やし。

So:
Coughsとしてこだわってることって何?

Yusuke:
とにかく楽しむことにこだわってるかな。
バンド活動をやってく上での一番の成功は、売れることじゃなくて続けることと思ってる。
バンドってできてることが奇跡やと思うねん。ほんまに。4人で音出せてることが奇跡やと思うし。

So:
それは本当にそうやんな。

So:
具体的な目標とかはあるわけ?

Yusuke:
海外ツアー?アメリカ行きたい。Christopher Owensとライブしたい!

So:
出た!話題になったTwitterでのリプライ事件(笑)

Yusuke:
ChristopherからTwitterのリプライが来るっていう(笑)
アー写を褒められたりとか、僕らも嬉しくてやりとりしてる中で、彼からリプライで「Best Wishes to You!」って返ってきたのが、今回のアルバムのタイトルやねん。

So:
いい話か!(笑)

–––––––彼らが唯一無二だと思うのは、音楽が良いのはもちろんだけれど、大阪の楠葉っていう都会から少し外れたところで、自分たちの理想のライフスタイルごと作ることに成功していること。

当たり前のように仲間が集まって、寒い季節が来たら鍋を囲んで、また誰かがフラフラやって来て、帰っていって、音楽を聴いたり、取り留めもない話をしたりして、夜は何回でも明けて、おんなじような朝を迎えていたんだった。

どこかの名店の秘伝の出汁みたいに、注ぎ足しては注ぎ足して、なお、新しいエッセンスを混ぜて作り出される独特のリズムとグルーブ。

“Best Wishes to You!”で新しく彼らに出会い、そのメロディに顔を輝かせる人たちにとって、どこにいて何をしていたって、たまに帰って来たくなるような居場所みたいなアルバム。
街から街へ羽ばたきますように。

■Interview & Text: So Ohashi
■Photo: Tsugumi Akimitsu


■Information
Coughs / Best wishes to you!
発売日 : 2017年10月25日(水)
価格 : 2,300円(税抜)
レーベル : Niw! Records
品番 : NIW134
JAN : 4988044034730

■Release Tour
11/26(Sun)大阪Noon
w/Easycome/接近!UFOズ/and more…
DJ/shota_yam

12/2(Sat)広島SLOW DOWN
w/Seuss/てら/dréve

12/10(Sun)京都nano
TBA

■Ticket&Contact
Mail: coughs.the.band@gmail.com
Twitter: @coughs_o