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2017.12.14

【FEATURE】Post Modern Team / 3rd Album “COME ON OVER NOW” Release Interview

才覚溢れるミュージシャン達がこぞって”ニキ”と慕う岸田剛=Post Modern Teamが、待望の3rd Albumを発表。
関西インディーシーンを牽引してきた稀代のトラックメイカーが今回、ギターロックサウンドにこだわった訳とは?


Post Modern Team:
岸田 “ニキ” 剛(Gu,Vo)のソロプロジェクトとして2012年、大阪で活動開始。
ギターポップ、ネオアコ、ダンスポップなどオーソドックスなバンドスタイルで、ポップでキャッチーな楽曲を発表。

Interview Date: 2017.11.25
Interviewer: So Ohashi

2005年くらいのUKギターロックシーンを彷彿とさせるアルバム

−リリースおめでとうございます。”COME ON OVER NOW”はどういったアルバムですか?

岸田:1st, 2ndは、当時のシーンの流行をある程度反映することを考えて作った作品でした。
今回の3rdは、自分の一番好きな2005年くらいのUKギターロックシーンのサウンドを存分に表現したアルバムになってます。

−聴かせていただいた瞬間それは感じました。岸田さんっぽい!という感じで。(笑)
確かに2ndはとてもスタイリッシュなイメージがあったのに対して、今回はとことんスイートなメロや過剰すぎるくらいパッショナブルな展開がとてもUKを感じて熱くなりました。#8 Bizarre Loveとか最高でした…。

岸田:ありがとう。(笑)
Bizarre Loveは、Aztec CameraとOrange Juiceに影響を受けて作った曲ですね。

−そうなんですね。オールディーズやLibertinesのような享楽的なガレージロックの匂いも感じました。

名曲へのリスペクトと、音へのこだわり

−#1 Listen To The Music、#2 All I Want Is To Play That Song To Love Youとヒーロー感のあるリードトラックで始まって、アンセムの#10 Hello To Youでスケールして、#11 Thank You For The Good Timesで終わる並びもとても格好良かったです。

岸田:収録曲についてはレーベル(HOLIDAY! RECORDS)と話し合いながら、長い期間をかけて作っていきました。
#11 Thank You For The Good TimesはLiam Gallagherの”Chinatown”のようなラストの曲を作りたくて。
ヒデアキ(HOLIDAY! RECORDS)からの意見にあまり気が進まないこともあったけど、
作ってみたら自分で思っていたよりも良いものに仕上がって良かったです。
客観的な意見がプラスになっていて。

−岸田さんの曲には元ネタがあるんですよね。

岸田:僕にはオリジナリティっていうのがないから手本みたいなものがないと作れないんです。

−なるほど。でもそれこそロックってもう生まれて60年経って、ルーツの影響を受けるのは必然なのでどのように影響を受けるのか、「誰かの産物」をどのように織り成して自分のものにするのか、というのが今の時代における重要なセンスの一つだと思っています。そういう意味で岸田さんはご自分のやり方にコミットされていますよね。
「良い音」へのこだわりも感じます。

岸田:そうですね。影響を受けるのは昔の音楽でも、音は最新のものにしたいです。
昔のバンドが何十年後かにリマスター版を出したりするのが好きで、よく聴いてます。

−バスドラの音一つでPMTだとわかる説得力がありますよね。ところでPost Modern Teamってどのように始動したんですか?

岸田:Post Modern Teamを始めたのは2012年。当時はNINGENCLUBというバンドをやってて。

-そうそう、初めて岸田さんに出会ったのはNINGENCLUBでした。Post Modern Teamのことはその頃から知っていましたが、このように活動を展開されるとは思いませんでした。

岸田:NINGENCLUBは、英語や日本語の曲を混在させてたり、やりたいことを詰め込みすぎてると感じてて。
その頃、友人の優作(Soleil Soleil)が音源をSoundcloudにアップして注目を集めたりとか、音源重視の活動をしていて、岸田さんもやってみたらどうですかと言われて、サイドプロジェクト的な感じで始めたのがPost Modern Teamの始まりです。僕はスタイルとしてはトラックメイカーと一緒で、Post Modern Teamでも出てるのはバンドの音やけど、一人でやっていくのが向いていると感じてます。

何が流行っているのか分からない今だからこそ、自己満足をとことんまで追求する

−1st,2ndと制作されてきて、3rdでご自分のルーツに立ち返ったのは何か理由があるんですか?
岸田さんは音楽的に器用な人だと思うのですが、トレンドについてはどのように見ているんでしょうか。

岸田:今回自分自身のルーツに寄せた理由の一つとして、トレンドが多様化してきたっていうのがあります。
1stをリリースした頃はドリームポップのようなサウンド、2ndの頃はYkiki Beatに見られるようなシンセを取り入れたポップが流行ってたと思っていて。
そこから今は、何が流行っているか分からないくらい、いろんな音楽が出てきたなと感じていて。
それなら、今やるべきなのは自分自身のルーツを追求することだと思って今回こんなアルバムになりました。

−とてもわかります。それこそHOLIDAY!RECORDSが出てきたことによっても、インディーアーティストが個性を追求しながらフックアップされる土壌ができていますよね。この間特集したCoughsからも感じましたが、特に関西には自分たちの世界観にたどり着いているアーティストがたくさんいる気がします。
今後はどのような景色が見えているんですか?

岸田:2ndまでは外に向けて発信することを少なからず意識しているものだったので、今回の3rd以降はより自分の音楽を追求していくって感じかな。ただ単に内向きになる訳じゃなくて、逆に、自己満足をとことんまで追求したら巻き込んでいけるのかなと思ってます。
今回はそういうのもあって、マスタリングまで自分でやりました。2ndの時は外部にお願いしたけど。

活動については、何事も自然な感じでいけてるから意識してないかな。タイミング良くリリースとかもさせてもらってるし、無理してるわけでもないし。
レーベルとのやりとりもプラスになっていて、良い状態です。

−まだまだ見たことがない岸田さんの側面がある気がして、今後も楽しみです。
リスナーへ届けたいメッセージはありますか?

岸田:日本で英語で歌うからにはポップさやキャッチーさが武器だと思うし、あまり洋楽とか聞かない人とかでも気に入ってもらえたらラッキーかなと思います。
よろしくお願いします!

–––––––岸田さんはポップミュージックの魔術師のようだ。「器用なトラックメイカー」でもあり、「熱いバンドマン」でもあるように見える。初期衝動に駆られた作品でデビューしてから、徐々に作風が丸くなる例はよくあるけれども、Post Modern Teamがここで見せるのは原点に帰ったような情熱。いつまでも頭から離れないギター・リフとメロディ。そこで鳴っていて欲しい、いつも踊らせていて欲しい。

■Text: So Ohashi
■Photo:Tsugumi Akimitsu


■Information
Post Modern Team / COME ON OVER NOW
発売日 : 2017年12月13日(水)
価格 : 2,160円(税込)
国内レーベル : HOLIDAY! RECORDS
フォーマット : CD
規格品番 : HDLR-1003

■Live
12月23日(土)奈良・生駒RHEBGATE “March Of Deer”
w/Someday’s Gone/SonoSheet/STAY HOME ALONE/naonari ueda/Transit My Youth

TBA

■Ticket&Contact
Official Web Site: https://postmodernteam.com
Twitter: @postmodernteam