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2017.12.06

【TENANT 101】心の洗濯機 #6

今の時代、ものが多すぎる。
東京に住んでると特に思う。

居酒屋行くにしても山ほどある。
カフェ行くにしても山ほどある。
音楽が山ほどある。
イベントが山ほどある。
会社が山ほどある。
人が山ほどいる。

全然触りきれない。関わりきれない。検討しきれない。

さらに届かないそれらを拡散するメディアがたくさん。
四方八方へと飛び交い、ぶつかって消えゆく、情報の嵐。

そんな空気が蔓延している都会には、独特の孤独感がある。ある意味、「個人的世界で生きることを決めた人たちの諦め」みたいなものかも。
あるいは、それは勝利なのかもしれない。
小さくても、どこかコミュニティの一部となることで人は居場所を見つける。
自分が誰なのかをそこで定義づける。
自分の名前をつける。

得体の知れない、大きすぎるこの世界で、見えない壁に囲まれることによって、人は安心するのだと思う。
大学の頃、僕はサークルに入らずバンドばっかりやって、自分という存在の小ささに気づかずに、ただ大きな世界を羨望の目で見ていた。
サークルを楽しむ人々の輪を冷めた気持ちで眺めていた。
でも人っていうのはそうあるべきなんだ、壁に囲まれた家がないと、壁に囲まれた街がないと「自分の世界」になんかたどり着けやしないって、だんだんわかった。

ところで、
「情報」についても見えない壁に囲まれると安心する。
「好きな曲」とか「好きな店」とか、断片的な手がかりから、人は馴染む場所を見つけたくてやまない。

「ヒップホップ好きなあなたへ」「サブカルなあなたへ」「ロハスなあなたへ」みたいな形で囲い提案するキュレーションメディアがたくさん。
Apple Musicが僕の好きな曲を予想してくる。
Amazonが僕の買いそうなものを提案してくる。

世界がカオスだとしたらカルチャーは「自分の世界」の鍵になりうるって思う。
それが赤だって青だっていい。自分の色はなんなのか、ただ何も考えず生きてたって見つけられない。

そういう意味で僕はカルチャーに傾倒している人は好きです。
テレビ局の電波が全方向に発信し、無差別に垂れ流される(酸性雨みたいに)ものを受け取っても悪いとは言わないけれど、自分で探しにいって、ブルーにコバルトブルーを足して豊かさや深さを求めたり、新しい色を自分のパレットに加えたりしている人。

SALONは元々コミュニティという体で始まった。
今もそう。
最近ありがたいことにインタビューや対談などのお話をよくいただいていて、ちょっとメディアっぽくなって、
チェックしていますという声もいただく(ありがとうございます)。
編集は改めて難しいなあと思う。
何ができるか?そもそもまだ多くのフォロワーがいるわけでもなく、いきなり多くの人に見てもらうのも難しいだろう。

大手メディアが「チラシ」だとしたら、SALONがメディアとして目指すものは「回覧板」に近いかもしれない。

これ面白いよって誰かから誰かに渡れば嬉しい。
ポストに入れられるチラシよりも、隣の人がピンポンを押して渡してくる回覧板みたいに。

いろんな色を提案できたらいいし
「回覧板」があなたの世界の鍵になればとてもよい。

年末も近いすね。
寒くなってきて朝の布団の魔力がすごい。
相変わらずバテ気味のままもうちょっとやってみる。
チョコラBB万歳・・・

P.S.
最近、Ribet townsとDokkoise Houseのレコ発と打ち上げに潜入しました。
打ち上げのバイブスもすごかったけどとにかくDokkoise Houseの”Trolly”が名曲でずっと聴いています。