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2018.03.21

【TENANT 101】心の洗濯機 #8

季節外れの雪

1
せき止めていたものはなんだろう?
決壊もしないけれど、静かに落ち着いていることもせずに今日もいる。
人生、どこまでいってもリアルだなあと思った。
親の実家が売却されるらしい。
自分の実家もなくなっているので、元々なかったようなものだけれど、帰るところがなくなった。
自分とはあまり関係がないから、って思ったりもする。
この奇妙な意地っ張りで、居場所ってやつは未だにわからない。

 

2
いろんな期待を抱いてもらったり、そっと見守ってもらったり、人を巻き込んで動いてもらったり、
そんな中でただ申し訳ないっていうのも違うのだけれど、今はいるべき場所にいたい。
少しでも多く。
現状は現状。未来は未来。
足りないものって人によって違う。今だって十分かもな。
こじ開ける鍵の形は人によって違う。

自分のこと。
恥ずかしいし情けないけれど、人が当たり前に持っているものを持っていないことが多い。
自分の欠陥みたいなもの。
塞ぐように何か別のものが別のものなりに、違和感を発生させながらも、自分を満たしてくれている。

 

3
とりあえず食べていかないといけないな、勿論今までも何とかやってきたのだけれど
蓄えがないので、すり減らずに、喧嘩してプラスになっていきたい。ちょっとでもいい。
得るもんは得る。それがクソみたいな現状だったとしても、得るもんは得る。
そんで去る。

 

4
この間の日曜のこと、下北沢のライブハウスで、イベンター「ツタヤくん」のイベントに出向いた。
THREEのステージ上手側の壁に寄っかかってライブを観ていて、感動して涙を流している女の子がいて、バンドよりもその表情から目が離せなくなってしまった。
その曲なり、バンドと結びついていた何か大切な記憶や、想いが蘇ったのだろう。
僕の感情線は彼女のようにまだ機能しているだろうか?
そこから伸びた線は、差さるべきコンセントなり、プラグに繋がっているだろうか。
でもそんな場面を見た僕もちょっと泣いた。なんでか。
自分の内側でランプが軽く1回点滅した気がした。まだ作動しますって。気のせいか。

 

5
東京は冷めた季節外れの雪が雨に変わって、出先に置き忘れた傘ばかり恨んでいる。
そんなことばっかり。そんなことばっかり。そんなことばっかり。
変えていくためには、雨に打たれるしかない。
冷まさなければいけない。そんな風に雨が降る。
温めなければいけない。そんな風にガスをつける。