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2018.08.08

【TENANT 101】心の洗濯機 #11

これからもここから

 

変わり映えのしない一日だった。
いつもより風が涼しい。30度くらいあるって聞いた。
閉じられた夏の扉。俯いてしまいがち。少し先が見えた気がした。

 

遠くに立てた旗、いつもあっという間にたどり着き、後ろに見るもの。
半年間あっという間だったな。濃かった。辛かったけど、そう辛くもなかった。

 

瞬きするけど、瞬きのその度ごとに違うものを見た。
わからなくなったその頭の中には、余裕がなかった。

 

音楽は、自由だ。
僕は音楽がとても好きだった。
今は、音楽が自分にくれたものを思い返すことが多い。
リスナーでも良かったけど、プレイすることで、いくつもの頂を登った。チームとして動くことで何倍にもなった。

 

音楽には思念的なものが多く含まれている。
とても口でも言えないようなことも多く含まれている。
僕にはサイドカーみたいに脇を固めてくれるロックの魔法が必要である。
弱いかもしれない、最強かもしれない。
気分はその日の天気で決まるかもしれない。
でも自分なりのど真ん中を走っていくしかない。
それは信じなかったことがない。

 

いつだって可能性しかない。
そうじゃなきゃとっくに死んでいるさ。

 

うまくやりくりしているのだ。誰かが払ってくれるわけではない、自分のツケ。

 

酒が増えた。全然飲めないのに。先行きのない将来の不安も。誰が鳴らすわけではないフル・タイムのホイッスルも。日常に浮かべた上でまた炎天下の中をさまよう。

 

向こうの方で誰かが呼んでいるといいなあと思う。
もしくは蜃気楼かもしれない。
渡ってみる橋。

 

目の前の幸せを感じられたらいいなあと思う。
こんな季節を記憶に刻んでいられたらいいなあと思う。
風が吹くまでは汗ばんで立っている。

 

これからも自分を自分たらしめてくれるたくさんの出会いがありますように。

 

2018.08.08
So Ohashi