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2017.03.27

【TENANT 206】#1 ひとりカラオケボックス

ひとカラは一度だけしたことがあります。

高校生のとき、理由は思いだせないけれど気持ちがぐじゃっとして、たとえばそういうときに少し美味しいものを食べるような感覚で、気が済むほど歌って酔いしれたなら、気分が良くなる気がしたのだと思う。

でも通された部屋が1階の、受付とエレベーターの近くで、人に見られそうなのが恥ずかしくて、あと歌ってみたけど歌はあんまりうまくなくて、カラオケ館の真っ白な壁と安っぽい電飾がちかちかしたまま、解決されないぐじゃりのまま帰りの地下鉄に乗った気がする。

はじめまして。
海渡まどかです。京都市在住でした。おとといから瀬戸内海の島へ移住。
Ribet townsというバンドで鍵盤ハーモニカを吹いています。
ときどきひとりで短歌を作っています。
マイ・ヒーローは山田かまちとfishmansの佐藤伸治、文筆家の沢木耕太郎。
倫理と道徳は手塚治虫の漫画で習いました。
座右の銘はアルティメットシャイニング。

ここでは毎回、短歌が紹介されます。
ここはひとりのカラオケボックス。
それはネオンが光るのか、シャワーが滴るのか。
倦怠と高揚のなかに歌の流れていく場所。
たまに、聴きに来てください。

SALON・オープンを祝して歌を3首。
お部屋をくれてありがとうございます。
共同生活を営むかたがたのこと、気になります。

眠たい風に星ひゃっこのせてながそうねレクチャールームはきらきらになる
日差された道路と道路をあるく鳩の足の温度のひとしさのこと
大鷲の目になってプランクトンの目になってあなたをみつめていたい