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2018.06.09

【TENANT 403】
goodbye at dawn. #4

書きさしの手紙が数枚あった。
違う人と違う人にあてた手紙。
強く思うことがあると紙に面倒かもしらんけど、
私は文字を書いて、感覚をなじませたい。

書いとーことに時間をかけるたびに新しい感覚に出会う。
私は潜在した感覚を知りたい。そしてそれを近い言葉にして
認識したい。

山形から綺麗な文字で綴られた手紙の返事を書こうと思ったら
久しぶりに会った人に手紙を書きたくなって、
そしたら5月に会いに行った静岡の浜松の住んどー友達とやっとる
交換日記 の続きをかきたくなった。

気持ちがその場で止まって後回しになる。
違和感と悲しさを感じる。

久しぶりに書きさしの手紙に文字を書いた。

最後に書いた日から1ヵ月くらい過ぎとう。
その時の感覚は今はない。

毎日新しくなるから、もうだいぶ新しくなったよな。

その時の気持ちや感覚やない状態で無理した文章を書くことに
違和感を感じる。

嘘をついとうみたい。架空の世界を繰り広げる。
その度に知恵熱のような熱と嫌悪感を感じる。
全て己に向けて。

綺麗なあなたに嘘の感覚の皮膚を切って、
言葉をなすりつけたくないなと思う。

嘘をついてまで欲しいもんなんかない。
ほんまのことなんて言わんでいい。

嘘をついてまでその場をごまかして、
人の気持ちをかかとで踏みにじってまで
綺麗でいたくない。

静かにしてればいい。
嘘をつくくらいなら静かに黙っていればいい。
私はあなたに何も問うてない。

思い出したんやわ。

ピュアや純粋が正しいとは思わない。
生まれた場所や、家庭環境それらのもので
自分の当たり前は誰にも触れられんくらいに
固定される。

その中で全力で、痛い、痛い、綺麗、綺麗、好きと言いたい。
肯定できることが一つでも多く在れるよう自信を持ちたい。

久しぶりに会った彼は相変わらず遠い目 をして、、
少ない言葉の中に今までの情景を思い出しながら丁寧に言葉を見つけて
紡いで教えてくれた。
その横顔が美しかった。

静岡の浜松に友達に会いにいっていつも通り私鉄の高架下で話をしとったら
彼女のズボンに虫がついとって、ふー、ふーと払ったけど取れずにいて、
そのまま彼女は自分の手にその虫を這わせた。
それを眺める横顔が、
綺麗な、彼女の垂れ長の目の整った顔の横顔が美しくて、
私がそう思ってることがばれないようにぼーっと眺めた。

彼女との別れ際は本当に寂しくて鼻がツンとするからびっくりする。
だからの彼女の手をそっとつかんで、強がってまたねの挨拶をする。

本当に好き、何の穢れも嘘もなく。

純粋にそこに在るだけで愛しいと思ってしまった。

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https://goodbyelastplanet.tumblr.com/

星野佑奈

1989年1月6日生まれ

やぎ座のB型

写真家

兵庫県高砂市出身

都内在住

魚のさばき方講座の抽選当たったらなめろう作っちゃるけん

好きな日本の城、第三位は尾張の小京都、犬山城。